フラミンゴの庭 MAYAです。
本日の失敗編はタイトルの通り、新築の匂いがすごくて無理ー!の話(これまでの小屋作り話で6記事ありますが、一番最後にリンクまとめて貼ってあります)。
新築の匂いというのは、早い話が新建材に使われているホルムアルデヒドの薬物臭などで、人によっては不快に感じず「あー、新築の匂いだ」の人もいるという、非常に個人差のあるものです。私はその手の匂いは人よりも敏感な方。オフィスビルなんかも築年数経っていても換気が甘い非常階段なんかは結構その手の匂いを感じます。
実際、この新建材の匂いというのは健康被害が出る可能性があるものなので規制があり、今の新築はガッツリ換気機能を搭載した住宅になっているはずです(そうしないと図面通らないはず)。
が、しかし。私の小屋(離れ)は6畳未満の建築確認不要サイズなので(そのサイズで作った)そういった審査もなく私のプランを大工さんが施工してくれた物件なので、そういった計算はしていないし換気扇もついていません(耐震強度的なものは、大工さんがちゃんと考えてくれてます)。で、出来上がったら匂いきつくて涙目になった私がどうやって乗り切ったかの話です。始まり始まり。ちなみに今は臭い問題、ほぼ解消しています!
本文内の記事リンク等は最後にまとめて貼ってあります。
換気でどうにかした
結論はこちらです。とにかく朝から晩まで窓を開けて換気しまくった。
電気工事以外の小屋が出来上がったのが7/8。皆さんも覚えておいででしょう、昨年(2023年)の殺人的暑さ。今回の匂いの原因でもある接着剤とかその手のものが暑さで揮発するし、私は内壁をオスモカラー塗装仕上げしているので塗料の匂いもすごくヤバい匂いです。冗談抜きで玄関ドア開けて家の中に5秒居られない刺激臭(誇張ではなくてマジのマジです)。
よく、部屋の壁をペンキで塗り直して気分一新!(キラ☆)みたいな記事やインスタあると思いますけど、その裏側には「猛烈な匂いが抜けるのを待つ」という時間があるはずです。注意だよ!(経験者は語る)
そんな昨夏の私のルーティンは、まず朝5時前に起きて小屋の窓という窓(玄関ドアも)を全部オープン!その後、夜7時位までそのまま開けっぱなし。実に14時間換気です。ちなみに匂い移りしてしまうので、小屋の中には家具など一切搬入していません。
ひたすらガラーンな部屋の、窓という窓を開け、もはや小屋っていうか公園にある東屋(屋根があるだけの建物)じゃないのかって日々です。最初は網戸していたんですが、網戸は空気の通りが悪いので網戸もバーン開けて、もう虫も猫も通りたい放題!
ちなみに、夜玄関ドアなどを閉めた後も窓は網戸にして15センチ位開けたままにしていたので、実質24時間換気です(私のような自宅の庭に建てた小屋だからできた換気方法だと思う)
なぜ電気工事がまだかというと、電気屋さんが夏場エアコン工事で超絶忙しくて工事に来れなかったからです。
臭いの変化履歴
そもそも、一般的に新築の匂いが消えるのが2年と言われていますが、私の小屋はこんな感じで推移していきました(手帳に記録していたのだ)。
結果的に3ヶ月(7−9月)爆裂換気の日々でした。
7/8 電気工事だけ残し小屋完成。部屋の中で呼吸できないレベルにやばい。14時間換気スタート。
7/12 まだ全然匂いが抜けない。
7/19 だいぶマシになってきた。最初がデンジャーレベル10だとしたらこの時点で3くらいまでレベルダウン。とはいえ長時間は居られない。
8/4 小屋ができて約1ヶ月。ついに電気工事完了。コンセント穴が塞がったことと、エアコンが効くようになり部屋の温度が下がったことにより揮発臭が少し改善。あと、ガッツリ臭いを吸収していたであろう、床に貼られていた養生用の吸ホル養生ボード撤去により臭いが弱くなる。
刺激レベル2位まで下がったことで、窓を開けながら(換気)エアコン効かせている分にはなんとか1日居られるレベル(窓閉め切ってエアコンだけだと無理)。リモート部屋として作ったのにWifiが届かなくて、リモートワークは母家で行っているため実際小屋で過ごす時間はわずか。匂いが落ち着いてきたので家具などを搬入し、部屋のインテリア作りを開始。
家具なども入ったのでフルオープン換気は躊躇われ、日中はサッシを網戸にして換気、夜間も締め切らずに、サッシの換気用にちょっとだけ開くようにできる機能で換気継続。
9/29 晴れてLANケーブル工事が終わって無事Wifi開通!この頃にはだいぶ臭いも落ち着いてきたけれども、やはり窓を全部閉め切っているときついので、窓を開けての換気は必須。夜間の換気も継続。
私が使っているオフィスチェアはヴィトラのルーキー。記事も書いてます。
現在(翌年2月) 流石に夜間は全部戸締りしていますが、朝起きたらまずは窓を少し開けて夕方までずっとその状態で換気しています。風が強い時などは締め切ることもありますが、締め切っても部屋にいられるレベルにまでは状況改善。新築臭トラブルクリアー!
換気扇トラブル話
あまりに臭いがすごいので、電気屋さんに換気扇つけようと思うんだけど、と相談したのです。そこでもらった回答はこうだったのです。
「換気扇をつけるのは簡単だけど、ちょっとまった。換気扇はつけようと思えばいつでもつけられるけど、壁に穴を開けることになるので、やっぱやめとけば良かったと思っても穴は塞がらない。
今電気も通ってエアコンも効くようになったから、それで部屋を冷やすことで臭いも落ち着くかもしれないし、これから涼しい時期になっていくからより臭いも落ち着く可能性がある。次の暑い時期になる頃には臭いがさらに抜けているから、換気扇つけなくても大丈夫かもしれない」
ということなのである。さらには職人さんだから知ってる現場のリアルでこんな話も。
換気扇をつけると、どうしても空気の出入りで換気扇付近の壁が汚れたりする(よく家の外とか、換気扇周りに黒い筋とかついてるの見るでしょ?あれです)。
エアコンが不要になって撤去した壁に穴が空いてるから、ここ穴空いてるし換気扇つけておきましょうかー?なんて工務店の人に言われて、そうねーじゃぁそうしてもらおうかしら、と換気扇つけたら部屋の中の壁に黒いスジが付いちゃって、こんなことなら換気扇なんてつけなければよかった。というお客さんも見てきているそう。なので安易につけがちな換気扇だけど、色々考えてからつけた方がいい、ということ。
うわーマジか。本当はこういう素人には分からない部分を教えてくれて、で・どうします?と言ってくれる職人さんや工務店さに出会えるといいのですが(私はラッキーである)実際そうでないパターンも多い。ですので、こうして私が職人さんから聞いたり、実際自分が試したり失敗したことをブログで書き残しているのです(誰かの参考になれば)。
だって私、結局換気扇つけないで大丈夫でしたもん!!
建築中からニオイしてたわ…
自宅の庭に建てたので毎日大工さんが帰った後に「どれどれ」と覗きに行っていたのですが、無垢の柱で骨組みが経った頃は「わー木の匂いだー(クンクン)」なんて思ってたんです。ところが、外壁ができてきたあたりから「ん?んんんん?」と思うようになり、完成〜!となった時は、玄関ドアの前に立っただけで刺激臭。ドアを開ければ呼吸が苦しくて5秒位しかいられない部屋になっていたのです。
そんな臭いきついのに、大工さんは何も言わなかったの?とお思いの方もいるでしょう。えぇもちろん、あまりに出来上がった小屋の匂いがきついので大工さんに連絡して来てもらったのですが、大工さんからすると許容範囲なのですよ。そもそも日常的にそういった新建材にたくさん触れているので麻痺してしまっているというか、私が10感じるものを大工さんは1位に感じてるっぽかった。こういうところでも個人差が出るのです
小屋を合板仕上げでオスモカントリー仕上げしたからでしょ?普通に石膏ボードでクロスならそんなでもないんじゃない?なんて思う方もいると思うのですが、それらを加味しても新建材の比率は現代の一般的なお宅と同じか、なんなら少ないと思います。大工さんも(この家)軒換気もついてるし、普通のより無垢材多いはずなんだけどな…と言っていましたので(軒換気?という方は以下を参照)
何が言いたいかというと、素敵なカタログとかSNSとかでは臭いは伝わらないよ!ってことだ!
最初にも書きましたが今の新築は換気扇つけないと建築許可降りないと思いますので強制的に換気されているとは思いますが、私のように基準外で小屋を作ろうとしている方などは注意です。
小屋作り話、昨年夏からずいぶん時間かかってしまいましたが一旦これで終わりとなります。ほんと臭いがすごい頃に写真撮りながら「これ、臭い問題解消しました!ってブログに上げられる日来るのかな…」と思っていたので、普通に生活できる部屋になってほんと一安心。いやーうちの母親も「住めない離れができちゃって、どうしよう」って涙目でしたからね。
その後、小屋の窓にノーマンのウッドシャッターとレッドシダーのウッドブラインドつけたりとか、花壇作ったりとか、小窓に霧除けつけてもらったりとか色々やっているので、また別記事で書きたいと思います。
あと、そう遠くないうちに母屋のトイレ(和式)をリフォームしたいんですよね。ちょっと高齢親がキツくなりそうなので。ということでトイレのパンフレット集めやトイレリフォーム情報収集中の私なのでした。
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↓棚受けはこれ
↓小屋作りこれまでの話
↓ルーキーを購入するのに色々調べた話