庭に小屋を建てる(0)古民家に住む中年女性が小さい家を作る

【家】家作り
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フラミンゴの庭 MAYAです。

わたくし、現在施主でございまして、小さい家というか小屋を建てております(ほぼ完成)。DIYではなく、きちんと大工さんはじめ色々な職人さん達が建てる小さい注文住宅みたいなものです。

なぜ「マイホーム」や「家」ではなく小屋と呼ぶかというと、ガス・トイレ・水道がない6畳一間の小屋だからです(タイニーハウスともいう)。コロナの影響を受けた今風にいうと、リモート勤務用離れです。

ええ、世のリモート族お父さん垂涎の離れ書斎です

本屋さんに並ぶジャンルとしたら、マイホーム雑誌ではなく、男性雑誌売り場に置かれた「秘密基地DIY」「こだわりの書斎小屋」「小屋を作る」みたいな感じの、マイホームでもセカンドハウスでもなく、庭や森に小屋を作る的なジャンルの、あれです。

▲そしてこれが私の小屋である

生まれた時から日本家屋に住み、広い家とか庭とかに憧れはなく、むしろ鍵一つで戸締りが完結するマンションやアパートに憧れてきたので、小さいとはいえ自分で家的な建造物を作る日が来るとは思ってませんでした(ただ漠然と、自分で家を建てるなら小さい家が欲しいと思っていた)。

そんな私に突然降って沸いた小屋作り、スタートしてみたら本当に色々大変。せっかくだから記録しておこうという、小屋作り序章の雑記、エピソード0です。

▲天井が張られたら見えなくなってしまう天井裏。野地板は杉板。

先にお断りしておきますと、インスタ映えしたり雑誌に載ってそうなオシャンティーな小屋作りは目指しておらず、とにかく私が好きな感じで・必要な設備を搭載した小屋となります(私は生活感のある、必要なものがいい感じに収まっているのが好きである)。あくまでこの小屋はどんな建材を使ってどんな仕上げにしているのかなど、いろいろな方の参考資料の一つになればいいなと(世の中に数人くらいは私と同じ嗜好の方もいると思うので、そういう方がフガフガ鼻息荒く読んでくれると尚嬉しい)

▲鋭意換気中の我が小屋

というのもですね、今回の小屋作りに際しては結構ネットの海を彷徨ったんですが、情報が二極化していて(THEマイホーム作りor秘密の小部屋DIY)私のようなニッチな建築に関するブログとかあまり見つけられなかったのです。壁編、窓編、コンセント編など、順次記事をあげていこうと思っています。

前置き長くなったけど、行きまーす。

ちなみに私が目指した小屋のイメージは、ぱっと見倉庫や物置に見えるけど、よく見たらお家(小屋)なのね、みたいな感じです。なんたって私が外壁はこんなのがいい!と鼻息荒く大工さんに指定したのが、田舎だと庭にドカーンと設置されて中にトラクターとかが鎮座している、THE物置のカクイチだからね。

本文内の記事リンク等は最後にまとめて貼ってあります。

自分で全部選ぶことの大変さ

家を建てたことないのでわからないのですが、今回はこんな風な流れでした。

自分の頭の中のイメージ図を絵に描き、窓はこんな大きさ・種類で、外壁や屋根はこんな感じのやつ。床や壁やドアはこんなイメージ。というのを大工さんに伝えて図面起こしてもらって、サンプルやカタログを持ってきてもらう。

そうなのです、誰かが書いた図面に赤入れしてゴニョゴニョいじるのではなく、0→1の立ち上げは全て自分です。

私はハウスメーカーではなく、ツテのあった大工さんにお願いしました。この大工さんはいわゆる地元の小さい工務店の親方であり、実際に家を建てる大工さんであり、外装やさん基礎やさんなどと連携をとって取りまとめて見積もりなんかも出してくれる全ての窓口になってくれる人です。

で、最初は小さい小屋だし頭の中にばっちりイメージあるし、この手の作業好きだし得意だから余裕余裕〜とか思ってたんですが、全然余裕じゃなかったよ!

ある程度メーカーが絞られたカタログにはなるとはいえ、そこに載っている物は膨大な種類がある。そこから床板や外壁などの取り寄せてもらうサンプルを選び出し、その中から組み合わせていく。

しかも今はインスタなどで良さげなインテリアが怒涛のように流れてくるので、「あ、こんな色もいいかも」「やっぱこんな色味の方がいいかも」みたいに情報迷子になり、溺れる。

本当に、溺れる。まじで。

あのですね、もしも空間イメージ&自分のイメージの具体的表現能力を5段階くらいに分けるとしたら、わたくし上から2番目ランク位には入ると思うんです(一番上はデザイナーとか本職の人。なので私は普通の人よりはちょっと得意な素人と思って欲しい)。それでも迷う。ほんと迷う。もうね、決断することを放棄したくなる!

ちなみにここでいうランクはセンスのランクではなく、こういう部屋にしたいなーっていうイメージを頭の中で考え、図面や数値、材質などに言語化し、それを他人(主に職人さん)に伝える能力です。

だけど、溺れた。ぶくぶく言ってた。

そこで悟った、世の中の注文住宅とか建ててる人、ほんとすごいわ。っていうかめちゃめちゃ大変だわぁ。だって私はたった一部屋だし、何より自分一人の意見だけでいい。だけどマイホームとなると家族色々の主張もあるだろうし、まとまるものもまとまらないことも多々あるでしょう。

それに、あまりに決めることが多すぎてバッタバッタと決めていったら、最初の方になんとなくで選んだものが結構致命傷な案件で(例えばサッシの色とか)、出来上がってから「しまったぁ〜!」ってことがありそう。

だってさ、人はあまりにありすぎる選択肢の中から選ぶのは得意ではないらしいのですよ。ジャムなんかも何十種類も置いてあるより3種類位の方が売れるらしい(前者はありすぎて決められなくて、結局買わないのだと思う)。

▲壁はクロスでなく、シナ合板をオスモカラーのライトグレー着色(もちろん職人さんが)
オスモカラー カントリーカラー ライトグレー2.5L
created by Rinker

まずは専用ノートを用意しよう

溺れても作業は進めなくてはなりません。とりあえず1冊ノート作って気になる商品の情報とか、イメージとか、書き殴ったり貼っておくのをオススメします。ほんと、パンフレットとかカタログとかすごくなるので、その辺にメモるとわからなくなるよ!

置こうと思ってる家具のサイズとか、型番とか、スマホでスクショしておくのもいいけどやっぱり書き出しておくと楽。

私はもちろん、旅行情報とかもまとめるタイプなので速攻でその辺にあったノートを小屋づくりノートとして作ったさ。

▲似たようなノートが家に多いので、スタバでもらったシールで目印がわりのデコり

これまで長いこと古民家な家に暮らしてきて、あるものをどうやって使いやすくするかということに注力する人生だったので、0から自分が欲しいもの、サイズを設定することがどれほど大変か、今回の小屋作りで痛感。

ちなみに古民家暮らしを検討したり、興味がある方はクロニカさんが抜群の情報量があるのでぜひ。ブログもめちゃめちゃ面白いです。2000年頃のTHEインターネット時代を経験している40代以降の方はツボるはず(なので古民家に興味なくても世代的に合う方は覗いてみてー)。リノベーションブログは読み応えすごすぎで、通勤時間とかニヤニヤするからマスク必須で。

▷クロニカ https://kuronika.com

正直、色んな事項を決定するまでは1日中頭の中がそのことでいっぱいで(高さはどうしようとか、色はどうしようとか、実際の部材取り寄せて塗ってみたりとか)うおー!と思ってましたが、出来てしまえばそれはそれで楽しい記憶。

引き続き、私が溺れながら息継ぎ(決定)したことをちまちま書いてゆきます。よろしくお付き合いいただけると嬉しいです。

記事が溜まったら、家づくりカテゴリを作ろう。

↓壁の塗料はこれです

オスモカラー カントリーカラー ライトグレー2.5L
created by Rinker

↓情報はアナログとデジタルの両刀派

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