おはようございます、MAYAです。
派遣社員で一生懸命スキルを磨いて正社員の道を探っていた私に、オーバースペックという衝撃的な評価が。これまでの努力がサラサラと手から溢れていくような気持ち。
それにしても、オーバースペック。
別に、TOEIC900で海外経験があって、英語ペラペラとかではない(私のイメージのハイスペック)本当に寝耳に水でした。
今頃になって、私のスキルを求めていそうな企業を探す、そんな就職活動の基本に立ち戻りました。
本日もお付き合いよろしくお願いします。
↓この話の前・中編はこちら
私のスペックを求めている会社を探す
本当に今更ですが、この観点で仕事を探すように。
実はこれまでにも、PCの簡単な操作ができればOK!という1ヶ月の単発仕事などにも行ったことがありました。
ただ、雇い主側が想定している作業時間が私の所要時間の倍という事もあり、1日のノルマとして渡されたものが、半日で終わってしまう事態に。
え?もう終わったの…?えーと、ゆっくりしてて。みたいな感じです。
何もすることがなく時間を潰すのは苦痛。
しかも慣れない職場でどうしていいか分からない。
仕方ないので翌日から仕事をわざとゆっくりやるようにした事も。
今思うと、こういうのがオーバースペックなんでしょうね。
単発派遣だったから採用されたけど、正社員だとしたら周りとのバランスが取れないから、採用されないという話ですね。納得。
そうこうしているうちに、とある企業の経理の仕事が決まりました。
この会社では本当にスキルアップさせてもらいました。
THE経理での仕事は初めてだったのですが、簿記2級の知識も活きて、かつ関数を多数使用する職場だったのです。
日々色々な関数のトライ&エラーで劇的に関数のスキルも上がりました。
職場の人も皆いい人で、同じ派遣仲間の人は全く毛色が違うけど、こんな機会でもなかったら出会わなかったであろう人とも出会えました。
毎日大変だったけど、今思うと本当にいい経験をさせてもらった職場。
ただ、この職場での1年以上の長期は、ちょっと私の求めているものと違うな…という思いが出てきて、次は決まっていなかったけど契約更新せずに終了させてもらうことに。
残業・休出続きで疲れていたというのもあります。
実は他の短期派遣時に過労で身体を壊した時があり、過剰に身体に無理がかかる仕事は避けようと思っていたので。
運命の求人
正社員になりたくて日々過ごしてきたけど、今は非正規ですらなく無職。
次の仕事どうしよう…と思っていた時に、以前お世話になっていた派遣会社から求人紹介の電話が。
なんと、喉から手が出る程欲していた、紹介予定派遣の求人です。しかも勤めたかった大手企業の。
紹介予定派遣って何?という方に簡単に説明します。
いきなり合うか分からない人を直接雇用するのは企業としてもリスクなので、派遣社員としてお試し期間で働いてもらって、よかったらそのまま直接雇用(正社員・契約社員)に切り替える求人です。試用期間でちょっと違うな、となった場合は派遣契約を継続する事なく契約終了になります。
将来的に企業の直接雇用ありきの求人ですので、普通の派遣求人とは一線を画します。
大人気案件。
当然成功すれば派遣会社にもまとまった紹介料が企業から入る訳ですから、派遣会社も力を入れてきます。
でも、皆さんこう思いますよね。
なんで、そんな大企業の紹介予定派遣の案件が私に回ってきたのか。
これには理由があるのです。
というのも、私が最初に勤めた会社がその企業の関連会社。
その後、派遣で勤めたのもその企業ということで、その企業スキルがあったのです(大手になるほど、専用システム等もあり、企業スキルがあると重宝される)
しかも今回の求人は、私が最初の正社員で就いていた職種と全く同じ。
早い話が、求人案件内容そっくりそのまま経験者なのが私だった。それで声がかかりました。
はー、そんな上手い話、そうそうないでしょ。
それが普通の反応だと思います。
私だってびっくりしました。
この次元に行くと神様仏様、というレベルです。再現性もありません。
でも、そのチャンスが回ってきたのです。
もちろん是非!ということで応募させてもらい、結果、合格しました。
ただ、勘違いしないで欲しいのですが、経験者だからって合格する保証なんてありません。
紹介予定派遣となると、筆記試験もありますので、事前に参考書を買って勉強もしました。
マークシート用の鉛筆も買いました。出来ることは全てやって挑みました。
なんたって、私が一度も会社を辞めたいと思ったことがない仕事の再来ですから。
そして数ヶ月後、念願叶い、そちらの企業の契約社員になりました。
余談ですが、求人の電話を受けた私はすぐに、他の派遣会社のサイトでも求人情報を確認。
大手の紹介予定派遣ともなれば、当然複数社に声をかけているはずだからです。
やはり他の大手派遣会社の求人にも同一案件がありましたが、応募条件を見て「え?」と思ったことが。
とある派遣会社は「短大卒以上」となっていたのです。
私は高卒です。
入社後に上の人に聞いたところ、そのような条件は企業から出していなかったとのこと。
推測ですが、大手企業の紹介予定派遣というのはものすごい人気案件。
応募殺到を避ける為に、条件に派遣会社サイドで付け加えたのではないかな、と私は思っています。
天国と地獄
この企業の契約社員の契約期間は上限5年です。
多分、どれだけ成果を出しても大企業の鉄のルールですから変わることはなく、正社員登用はどう頑張っても無理でしょう。
それであっても、ずっとこの会社のこの職種で働きたいと思っていた仕事での契約社員です。天にも昇る心地でした。
この職場では、身につけたスキルも活き、本当に毎日楽しく仕事をしていました。
でも5年で満了(1年更新)だから、先のことも考えないとな…なんて思っていた頃、突然その時がきます。
リストラです。
業績悪化により「契約社員更新せず」が始まりました。同僚の契約社員の仲間も同時期に呼ばれて、同じように通告されていました。
またか。
もはや他人よりリストラ慣れし始めていた私ですが、5年働きたいと熱望していた職場だったので、ショックは大きかったです。
しばらく立ち直れず。
諦めた頃に正社員の道が
落ち込んでいる場合ではない。働かなくては。
また派遣社員に戻り、毎日ただ働くだけ。
もうこの頃は、正社員になるのをだんだん諦め始めていました。
もちろん、なりたいですよ。
ただ、気力が追いつかないのです。
ずっと正社員になりたい、頑張らなければ、みたいに過ごしていたので気力が尽きつつあったのです。
エネルギー切れです。
そんな時に知り合いから1本の電話が。
正社員の仕事の紹介の電話。
そんな上手い話あるの?という感じですよね。
あるんです。あったんです。
その後、色々ありましたが今の会社で正社員で働いています。
今の会社で開眼
今の職場は中小企業です。
ですが、ものすごいのです。
まず上司がこれまで出会ったことのない程の出来る人(仕事も人間的にも)
そもそも思考から違うし、日々目から鱗。
また、中小というスモールメリットを活かして、個々の個性を伸ばし、家庭事情も加味して、気持ちよく働けるように計らってくれる。
大手企業でも働いてきましたが、この上司のような人には出会ったことがありません。
もうレベルが違いすぎるのです(スーパー上司)
そんな今の会社、ありがたいことにコロナ禍の今でも仕事がありますが、中小企業ですので先は分かりません。
最近ふと、ここを離れることになった時、どうしようかな。と考えたのですが、以前の私からは考えもつかない思いが出てきたのです。
どこかに属している私、を求めなくなっていたのです。
これまで私は、会社に助けて欲しくて、大きい会社であればあるほどその名前に縋って、○○に勤めている私、という立場が欲しかったのです。
ですので、どこで働いているか、どこに属しているかが最重要だったのです。
ですが、この上司の元で働いているうちに開眼してきた。
その人自身がどうなのか。
上司は相手がどんな役職の方でも物おじしないのですが、こういう理由です。
社長だろうが会長だろうが、それはただの役割だから。
部長だから偉い、社長だから偉い、そういうことではないんですよね。
社長という役割の人。ただそれだけ。そういう目で見ているのです。
この人には敵わないわ(戦う気すら起きないですけど)日々思っています。
この上司と出会っていなかったら、私はこの先、また必死で名の通った会社の仕事を探したでしょう。その会社名に縋りたいから。
でも見渡せば、時代は変わっている。
逃げきれない世代の変化
今の若者はとっくにそれを感じ取って、そういう生き方を選んでいる人もいるでしょう。
トヨタの社長が終身雇用は無理、と言う位。
今60代の方は逃げ切れる世代かと思いますが、私たちは逃げ切りは無理な世代です。
古い価値観を親から教え込まれてきたけど、それはすでに崩壊。
新たな時代(風の時代と言われていますね)を取り入れて変化していかないと、無理な世代です。
見渡すと、超大手に勤めながらも「社畜から離脱」「FIRE(早期リタイア)したい」というのをよく見かけます。
非正規からすれば羨ましくてたまらない大手正社員が、会社を去りたくて仕方がない現状。
こうなると、○○に勤める私というブランドではなく、私は○○です、というブランドに変化していかないといけない。
私は独身ですから、旦那さんの稼ぎをあてにすることはできません。
親と同居なので家賃などの面では非常に助かっていますが、親がさらに高齢になれば色々違った問題も出てくるでしょう。
私は働くことが好きです。
体を動かすと気持ちよくお腹が空きますし(これ本当に大事)、誰かに認められたり達成感を得るのに、仕事はもってこいです。それでお金も貰える。
ですので働ける限り働くつもりです。
本日もお読みいただき有り難うございました。
この本の人も本当にすごいです。すごすぎて容易に真似はできませんが、読んでいて気持ちがいいです。
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名も無い企業でも、すごい会社はあるのです
↓この話の前・中編はこちら